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コンタクトレンズ

コンタクトレンズの種類2

コンタクトレンズの種類の違いは主にはハード・ソフトの違いですが、ここではその他の種類を挙げてみます。
・・・と言っても、大きく言えばソフトコンタクトレンズの中の種類であったりするのですが、わかりやすくなるかな、と思って書きますね。

カラーコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズの虹彩部分に色のついているレンズです。医療用のものとおしゃれ用のものがあります。
シルバーやゴールド、ブルーなど。ちょっと驚いてしまうこともありますね(笑)
色素レンズがレンズを微妙に変化させたりするので、眼障害をひきおこしてしまうこともあります。私が勤務していた眼科では、処方するときには手入れ方法などをうるさいほどに指導しました。

●使い捨てコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズのもので、1日のものや1週間、2週間、1ヶ月のものまであります。便利ではありますが、指定の期間を超えて装用していると目に重篤な症状が出ることがあります。
近年、話題になっていますね。

●トーリックレンズ
乱視用のソフトコンタクトレンズです。通常、乱視はハードレンズで矯正できるのですが、装用感の問題やハードで矯正しきれない場合にこのレンズを使用します。
不安定なので、度数をあわせるのにとても慎重になる必要があります。

●バイフォーカルレンズ
いわゆる遠近両用のレンズです。ハードもソフトもあります。
遠近両用メガネの処方が難しいことと比較しても、さらにこのレンズの処方は難しく、調整を何度もされる患者さんも多いですね。
もう少し改良されないと、普及は難しいと思われます。

連続装用や終日装用など、もう少し種類はあるのですが、これぐらいでしょうか。
かなりたくさんあるでしょう?様々なレンズを知って比較したうえで、とても慎重に眼科医はコンタクトレンズの処方を行っています。

カラーコンタクトレンズについて

視力の補正を目的としたコンタクトレンズは医療用具です。
しかし、おしゃれを目的としたカラーコンタクトレンズは医療用具ではありません。
白濁などによって、医療上の理由でカラーコンタクトを装用する場合は医療用具となりますが、ここでは医療用具ではないカラーコンタクトについて書いていきたいと思います。

医療用具ではないカラーコンタクトレンズは、比較的簡単にネットショッピングなどでも手に入れることが可能です。
少し前に問題になったことがありましたよね。
そのために、手入れの仕方もわからずに装用し続けた結果、目に重篤な障害が残った例もあります。
レンズ自体も粗悪なものが見つかり、色素が流出したりもしていました。

確かに目の色を少し変えると神秘的であったり、雰囲気もガラリと変わりますよね。お友達と比較しても個性的になりますし。
値段も手軽だし、つい手を出したくなる気持ちもわかります。
しかし、簡単に取り扱っていると、取り返しのつかない事態に陥ることもあるのですよ!
医療用具でない、ということは「医療の責任はとれない」ということなのですから。
その結果として、眼科に来ないと治らないようなことになるのです。

どうしてもつけたいのならば、短時間にしましょう。そして決められた手入れ方法をきっちり守りましょう。
レンズの状態を眼科医に見てもらうことも良いことですよ。
そのときには、処方された箱や説明書などを持参するとわかりやすいのでおすすめします。

おしゃれをするのに命がけ!ってことはおかしいですからね。

コンタクトレンズの歴史1

コンタクトレンズは今では日本で1500万以上の人々が利用していると言われています。
メガネをかけていない人なのに、実はコンタクトを装用していたことを知った、ということがあなたの周りにも多いのではないでしょうか。
私もハードコンタクトをもう10年以上も使用しています。
では、コンタクトレンズはなぜこのように使用者が増加したのでしょうか。
それは、やはり矯正用具として昔からあったメガネにはない利点が多くあると人々が認識したからですよね。
もちろん、メガネにもコンタクトレンズに負けない利点がありますから一概に比較はできないところもありますが。

では、コンタクトレンズはいつ頃に誕生したのでしょうか。
私も知らなかったのですが、なんと今から120年ほど前の1890年ごろらしいのです。
スイスの眼科医がガラスで作ったレンズを目の中に入れる、という実験をしたということですが、この勇気には脱帽しますね!
コンタクトレンズを何年も使っていますが、やはり今でも目の中に異物を入れる感覚は怖いものがあります。
なのに、この先生は・・・・。
しかしおかげでコンタクトレンズ、という名称も生まれたようですよ。

それ以前の1500年頃にレオナルド・ダ・ヴィンチが、ガラスボールに水を入れて外を見ることにより物の形が変わって見えることを発見しています。
これがコンタクトレンズの原理だといえるでしょう。
また、それから130年後にはデカルトがガラスレンズを目に合わせて屈折状態の変化を調べています。
これらを元に、コンタクトレンズが誕生したのです。

やはり、凡人と天才は比較になりませんね・・・。天才はすごい!

メガネとコンタクトレンズの比較2

コンタクトレンズはメガネと比較してどうなのでしょうか。

まずメリットです。
第一には若い女性ならば誰でも気になる外見上のことですね。メガネならば化粧をしたら、どうしても鼻のあたりが落ちやすくなります。
メガネのデメリットとは逆に、左右の度数が極端に違う人でも使えます。
そして視界も広くなりますね。私もコンタクトレンズを装用して一番に感じたことは、「わ~っ!周りまで首を回さなくても良く見える!」ということでしたよ。
また、字やもののゆがみがなくなる、ということもあるようですね。乱視の矯正も可能になります。

デメリットですが、これもメガネとは逆ですね。
まずはお金がかかります。使い捨てレンズはメーカーによっても違いますし、今は激安のものも出ているようですが平均して年間に6万ほどはかかるのではないでしょうか。
乱視用の使い捨てレンズはもっと値段も上がります。
ハードレンズは購入に5万円ほどかかって、耐用年数は2年と言われています。でもお手入れの方法によったら、もっともちますよ!
私は現に眼科に定期的に通っていますが、年数がたった今でも使用は可能だと先生から言われました。「そろそろ変えたほうが。」とは言われますが(笑)
普通のソフトレンズはやはり6万円ほど購入にかかって、耐用年数は1年です。
そして、手入れが面倒です。これを怠ると、直接目に装用するものですから角膜などに異常が出てしまいます!
また、目に入れるものですから異物感を感じる場合があります。ハードレンズ使用者に多いようですね。
他にも、充血したりしてしまうこともあります。乾きやすい、ということも言われていますね。

メガネとコンタクトレンズを比較すると、このようになります。
あなたは何で視力を矯正しますか??

コンタクトレンズの種類1

メガネとの比較のところで少し述べましたが、コンタクトレンズにはどのような種類のものがあるのでしょうか。
そして、それぞれがどのように種類を選ぶべきなのでしょうか。ここではそのことを考えていきたいと思います。
私は眼科に少し勤めていたのですが、コンタクトレンズを作りに来る患者さんはたいていどのレンズを作りたいか決めていることが多いです。
身近な人などに聞いて、比較して、判断しているのかもしれません。ただし、診察して視力検査をして、必ずしも希望のレンズをみんなが装用できるというわけではありません。
特殊な場合は、眼科医の判断に従いましょうね。

●ハードコンタクトレンズ:名前の通り硬いレンズで、指で持ったときに形をしっかり保っています。そしてソフトよりも小さめです。乱視のある人の矯正には有効です。
角膜の上に乗せる、という感じになります。ただし初めての人には装用感が悪いので、慣れるまで我慢できる人でないと難しいと思います。
しかし慣れてくると装用感も気にならなくなりますし、むしろ問題のおきやすいソフトよりも眼科医としてはこちらをお勧めするのではないでしょうか。
耐用年数は2年、ぐらいですかね。

●ソフトコンタクトレンズ:やわらかいレンズで、ハードよりも大きめです。倍くらいですかね?角膜にかぶせるような形で目に装用します。
水分を多く含んでいるので、手入れをしても汚れがつきやすいです。装用感はハードよりいいです。
ソフトコンタクトレンズの中にも色々と種類があります。耐用年数は1~2年ほどだと思ってください。

ハードレンズとソフトレンズを比較すると、装用感の問題がやはり大きいようです。

どちらにしても眼科医と相談することと、定期検診は必要です!

コンタクトレンズの役割

今更なタイトルかもしれませんね(笑)「近視の矯正でしょ?」というような声が聞こえてきそうです。
そうですね、一般的にはそうです。しかし、コンタクトレンズの役割は「屈折異常の矯正」なのです。
「近視の矯正」と比較して何が違うのか、説明していきましょう。
屈折異常には近視ももちろん含まれますが、その他に遠視や乱視があります。(老視は少しおいておきますね。)
目はカメラと同じような構造をしていて外からの光をレンズである水晶体などで屈折させて網膜にピントをあわせる仕組みになっています。
正常に焦点が結べたならば正視ですが、そうでない場合には屈折異常を起こしていると考えられます。

●近視:光が網膜の前でピントを結んでしまうため、遠くのものがぼやけて見える状態のことです。
眼軸が長いという遺伝的な要因のこともありますが、一般的には屈折性近視のことが多いです。近視は凹レンズで矯正します。

●遠視:近視と比較して逆で、光が網膜の後ろでピントを結んでしまうため、調節しないと遠くも近くもぼやけて見えてしまう状態のことです。
調節力があるうちは、水晶体の厚さを調節できるのですが、調節力がなくなると遠視が顕在化します。遠視は凸レンズで矯正します。

●乱視:角膜などが正常な球面をしていないため、網膜に焦点が結べずに近くも遠くも見えにくくなることです。
乱視にも種類があり、光の屈折の大きさの角度によって分かれます。これで調整が難しくなります。

●老視:加齢とともに水晶体の調節力が低下し、近くのものがぼやけて見えにくくなります。近くのものを見るときだけ、凸レンズで矯正します。
近視の人はメガネをはずせば近くのものが見えるため、凸レンズを必要としないことがあります。

コンタクトレンズは、比較すると圧倒的に近視の矯正に用いられることが多いですね。

いつからコンタクトが装用可能?

最近はコンタクトレンズを使用することに抵抗も少なくなり、子供のコンタクトレンズ希望者が多くなっています。 しかし、私がいた眼科では子供への処方はできるだけ避けてきました。それでも両親の強い希望や、比較的しっかりしていそうな子供には処方することもありました。 小学生での使用は、目への負担を考えると本来ならば避けるべきだと思われます。 直接目に装用するレンズですから角膜への影響は大人でもありますが、まだ成長期の子供たちにはさらに影響が大きくなるからです。

しかしサッカーのような比較的激しい動きをする子供たちの希望によって、処方するときには先生は親子によく言い聞かせていました。 そのことを抜粋しておきたいと思います。

●装用時間を守ること。 ●定期検診を必ず受けること。 ●コンタクトレンズの装着・外し方を必ずマスターすること。(本人だけでなく、親も) ●決められた手入れを毎日きちんと行うこと。 ●目に何か異常を感じたら、ただちに受診すること。

このことは、子供だけでなくレンズ使用者には守って欲しいことなのですが、子供には厳守、を誓わせました。 これらを守ることを条件に処方した例が勤務していた5年間の間に、2例ほどありました。 しかし度数が成長に伴って変わっていくために、処方されたものはいずれも使い捨てのコンタクトレンズでした。 本来ならば、自分で管理のできる最低でも中学生からの装用が望ましいと思います。 親子での特訓は、親が子供のレンズをとってあげられるようになるまで行います。 人の目を触る(ソフトレンズですから、レンズに触るのですが感覚としては目に触るようになります)わけですから、親御さんも苦労されていました。

小学生での装用は、眼科としてはお勧めできないことだと思います。

コンタクトレンズの処方

みなさんは、コンタクトレンズをどこで処方されますか?言い換えるとどこで買いますか?
今はこの質問で圧倒的に多い答えは「メガネ店」や「コンタクトレンズ量販店」なのではないでしょうか。
もしかしたら、値段を比較するのに便利な「ネットで」ということもあるかもしれませんね。
使い捨てコンタクトレンズの箱に度数は書いてありますから、「調子悪くないし、見え方もいいから同じものでいいや」という気持ちもわからなくはありません。
しかし、使い捨てレンズを買いに行くということは定期検診にもなりますから、本当には必要なことなのですよ。
度数も死ぬまでずっと同じということはなくて、変わっていくものです。
眼科の専門医で、コンタクトレンズを処方してくれるところに行ったほうがいいことは言うまでもありません。

最近問題になっているのが、メガネ屋やコンタクトレンズ量販店の横などにある「コンタクトレンズ診療所」です。
これは、メガネ屋や量販店が医師を雇い開いているものですが、当然「眼科」という表示になっています。
ところが診察日が週に2日ほどしかなかったり、1日に2~3時間しか診察時間がなかったり。あとはお店で対応しているわけです。
そして、眼科と標榜しておきながら、実際には眼科の専門医ではない医師が診察している場合があるのです。
目の検査などの医療行為は、医師であれば誰でもいいのです。
しかし、そうした医師は当然専門外ですから、コンタクトのことはわからない。当然、店員にまかせているのが実情です。
そして、その店の利益が一番出る商品をお客に売るわけですね。
そして、処方後のフォローが当然できないわけですから、もし異物感などがあってもその眼科では対応できません。
結局正規の眼科に行くわけです。

目という大切な器官にコンタクトレンズという異物をいれているんだ、ということを自覚して眼科を選べば、比較するまでもありませんね。

コンタクトレンズの処方手順1

では、実際に眼科の専門医ではコンタクトレンズを処方するときにどのような流れになっているのでしょうか。
もしもメガネ屋やコンタクトレンズ量販店の付属のクリニックで処方してもらったことがある方は、どんなに違うか比較してみてください。

コンタクトレンズの検査には2種類あります。一つは処方前検査であり、もう一つは定期検診です。
処方前検査というのはコンタクトレンズを初めて使うという人はもちろんですが、コンタクトを使用していてもその眼科で初めて作るのであればこちらの検査となります。
初めての眼科では、例え専門医であっても顕微鏡で見るだけではそのレンズの度数まではわからないのですから当たり前ですよね。

まずは問診です。これはとても重要です。私がいた眼科では、最初の問診は検査助手である私たちが行っていたので医師に正確に伝えるために細かく問診しました。
初めての人には、どのようなコンタクトレンズが希望なのか、どのような装用の仕方を希望しているのか、病気の既往歴、アレルギーの有無、点眼薬などの使用の有無などを聞きます。
以前から使用していた人には、初めての人の問診にプラスしてコンタクトレンズの使用歴、今のレンズはどこでつくったのか、いつ作ったのか、レンズのメーカーと手入れの方法、度数はわかるのか、今のレンズの調子はどうなのか、など尋ねていきます。
およそのデーターが揃った時点で初めて、検査に移行していきます。

さあ、問診の時点だけでどれだけ専門医でないところとの違いがあったか比較はできましたでしょうか?

ちなみに、コンタクトレンズをすでに使用していて新しく作りたいときには、前日くらいからレンズを外しておくのがベストです。
レンズを外した直後の角膜の状態は、通常と違っていたりするので、そのほうが良いのです。
今までのレンズは持参しておくと良いですね。

コンタクトレンズの処方手順2

問診が終わったら、次は検査にうつります。多くの眼科専門医では、この検査は医師ではなく看護師か検査の人が行うことになります。
眼科によってやりかたは違うと思いますが、とりあえず私がいたところの検査手順を書いていきます。

●他覚的屈折検査:オートレフラクトメーターなどを使って検査しますが、これらの機械での検査はあくまでも目安です。測定時の緊張によって、度数が強めにでることが多いからです。
メガネ屋などではこのことを加味せずに、このデータそのままで作ったりするところもあるのではないでしょうか。強すぎる度数になることがあるのですよ。
●自覚的屈折検査:視力表を使って検査していきます。他覚的屈折検査の内容と比較しながら行います。
専用のメガネ枠をかけてもらい、レンズを入れて本人に確認しながら矯正していきます。
見える度数のなかで一番弱い度数がベストです。同じ見え方なのに、強い度数は必要ないですからね。
●角膜曲率半径検査:機械をつかって、角膜のカーブを調べます。
●眼圧検査:眼球内の圧力を調べます。風がちょっと入るので、驚く患者さんが多いですから前もって伝えます。緑内障の症状がないか、確認しておきます。

ここまでが検査員の仕事となります。あとは医師が患者と言葉を交わしながら検査を行っていきます。

●外眼部検査:まぶたの形や、まつげの形状、まばたきの状態などを確認します。化粧の仕方、なども見ておいて参考にされます。
●細隙灯顕微鏡検査:この名前の眼科特有の機械を使って、目の状態を観察します。角膜、結膜、水晶体、涙の状態などを見ます。
コンタクトレンズを装用後にフィッティングなどもこれで見ます。
●眼底検査:網膜の状態を観察します。

これらの医師の検査後に、患者と相談をしてコンタクトレンズの種類などを決定します。目の状態によっては、患者の希望に添えないこともありますが、そのことをキチンと説明すれば大抵の患者さんは納得されます。
目の状態をしっかり見ておかないと、後々の状態と比較できませんから、これらの検査はとても重要です。

コンタクトレンズの処方手順3

医師との相談で、使用するレンズが決定すると実際にトライアルレンズを装用しての検査になります。
このとき、初めての人は装用ができませんから、検査員が装用します。人の目にコンタクトレンズを装用させるのは、なかなかに難しいですよ(笑)。
レンズのフィッティングや装用感に問題がなければ、トライアルレンズを装用して視力を測り、度数を決めていきます。
このとき、必ずしも機械のデーターが正しいとは限らないので、フィッティングが悪いときもあります。そのときは、トライアルレンズを変更して比較します。
処方するレンズのカーブ、度数、直径が決定すれば実際に処方するレンズを装用して、また視力を測ります。
適正な視力と、トライアルレンズと比較して適正なフィッティング結果が出れば、コンタクトレンズ処方の前半が終わります。

そののち、検査員によってレンズの使用方法やケアの方法を説明書を読みながら、説明します。
このとき、初めてコンタクトレンズを装用する人には、出し入れの練習から教えないといけませんね。
これが手間取る人と、そうでない人がいて、なかなかに面白いものがあります。

そして装用後、1~2週間で再来院してもらって再び状態を以前と比較しながら確認します。レンズのフィッティングは涙の状態などで最初は不安定なので、その時に不具合が出る可能性があります。
そうなれば、またトライアルレンズからやり直していきます。

どうですか?視力検査がたくさんあり、せっかちな人は「まだやるの?」と言うこともあります。
でも眼科ではこのように視力をちゃんとチェックしなければ、コンタクトレンズの処方は行えません。
確かに少し時間はかかりますね。

眼科の検査は全て視力検査からはじまります。視力検査によって、怖い病気がわかることもあるのですよ。

ですからこの文章を読まれた方は、眼科に行って視力検査が何度もあっても、怒らないでくださいね。

コンタクトレンズの出し入れ

ちょっとヘンな題名ですが、眼科のこぼれ話として面白い話があるので書いておきますね。 コンタクトレンズの処方手順のところで書きましたが、初めてのコンタクトレンズのときは、出し入れの仕方とケアの仕方を時間をかけて説明します。 これがなかなか難しいのですよ。 コンタクトレンズを使用されている方も、ご自分のときを思い出してみるとわかるのではありませんか? 最初に行うのは手洗いです。汚い手でレンズに触る、なんてことは怖いことです。 まず、「コンタクトレンズ」という異物を目の中に入れているので、出す練習から始めます。 ハードのレンズでは目を大きく見開いた状態で目尻を引っ張り、瞬きをしてレンズをはじき出すようにして出すのが一般的です。 これがなかなかうまくいきません。 レンズが目の中でずれたりもします。ハードの場合は、ずれたときの対処法ももちろん教えます。 どうしてもこの方法で出すことができなければ、「スポイト」という器具を使います。 ソフトでは、目の上のレンズをつまみ出すようにして外します。これがどうも怖いようですね。 黒目よりもレンズは大きいですから、それを鏡で確認してもらって、怖がらずに触ってもらうところから始めます。 装用の仕方はどちらも同じで、人差し指の上にレンズをおきます。このときソフトレンズは裏返しになることがあるので、ふちなどの形できちんと確認します。 そして、両手でまぶたを引き上げて目の上にレンズを置くようにします。 この繰り返しを行うのですが、初めての場合は比較するとだいたい男の人のほうが時間がかかります。 「怖い、怖い」と連発して、自分の目を触ろうとしないのも男の人のほうが多いです。 これに対して、女の子は肝が据わっているというか、どちらかというと短時間でマスターしますね。 1日で練習が終わらない場合は、とりあえずレンズは持ち帰ってもらわないで、また来院して練習です。 めったにないですが、やはりこの場合も比較すると男の人のことが多いですね。 女性のほうが度胸があるよね、とみんなで話していました(笑)。

コンタクトレンズケアの基本

コンタクトレンズは小さく、薄く、とてもデリケートなものです。ですから取り扱いには細心の注意が必要ですね。
破損したり、紛失したりしないように扱いましょう。

●清潔で落としても見つかりやすいところで取り扱いましょう。
洗面所などで行うことが多いでしょうけれども、物が雑然としていては落としたときに探しにくくなります。
最初はシンクに栓をして流してしまわないようにしましょう。

●爪は短く丸く切っておきましょう。女性で多いですが、爪の長い人はレンズ破損や汚染の原因になります。
比較すると、ソフトレンズはより柔らかいので破れてしまいますよ!

●レンズを取り扱う前には、必ず石鹸で手を洗いましょう!水で流しただけでは汚れはとれていませんよ。
外すときに洗わない人が多いので、注意しましょう。

●化粧はレンズを装着してから行いましょう。装着前に化粧をすると、どうしても手指に石鹸では落ちきれない汚れが残ります。
レンズにその汚れが付着してしまうので、避けましょう。

●目の周りの化粧はなるべく避けましょう。最近はアイメイクが基本ですから、難しいかもしれませんが、これもレンズの劣化を早める要因となります。
比較的汚れやすいのがアイラインとマスカラ!!要注意です。

●装用前、外した後にレンズを確認しましょう。ふちが欠けていたり、破れていたり、いつもと違うことがあれば早めに眼科を受診しましょう。

正しくケアをして、コンタクトレンズを少しでも良い状態で使うように心がけたいですね。

コンタクトレンズのケアの重要性

コンタクトレンズに不調を訴える患者さんの多くは、間違ったケアの仕方をしている場合が多いです。
そのために汚れがとれなくて、結膜炎などになってしまうのです。
前に述べたように、メガネ屋やコンタクトレンズ量販店ではケアの仕方まで比較的徹底させないことが多いので、このようなことが起こることもあります。
また、患者さん本人が聞き間違えたり、勝手にケア用品を代えてしまったことから起こることもありますね。
コンタクトレンズの種類によって、それにあったケアをしないと目に障害ができてしまうのは当たり前のことです。
勝手に解釈しないで、決められた手順を守りましょう!

ソフトレンズだと、煮沸消毒はしていてもその煮沸をレンズを外してすぐに行い、その前に必要な洗浄を行っていなかったり。
ハードレンズだと、こすり洗いが必要なレンズなのにつけおき洗浄しかしてなかったり。

ソフトレンズやハードレンズの種類によって必要なケアは違ってきます。
必ずそれを守るようにしましょう。

しかし最近では「ハードならばどんなレンズでも使える」などと万能をうたっている商品も出回っています。
値段などにひかれることもわかるのですが、自分のレンズの取り扱い説明書を再度読んで、どんなケアが自分には必要なのかを比較してから購入してください!
きちんとしたケアの仕方を行えば、レンズの寿命ものびますからお財布にも優しいですしね。

コンタクトレンズの種類ごとのケア方法について、また述べていきたいと思います。

ハードコンタクトレンズのケア方法

ハードコンタクトレンズには、酸素透過性のものとそうでないものがあります。
コンタクトレンズをかなり昔から使用していた人たちは、酸素を透過しないレンズを使用している場合が多いです。
このレンズは丈夫で、ケアは簡単ですが目に与える影響が大きいので、今ではあまり薦められていません。
以前から使用している人が継続する場合が大半だと思われるので、ここでは説明はひかえますね。

酸素透過性のハードコンタクトは、コンタクトレンズ全てと比較すると一番安全なレンズだといわれています。
それは、酸素を一番目に与える作りになっていることと、やはりハードコンタクトの異物感により、本人に異常がわかりやすいからです。
しかし、酸素を透過させるために、変形やキズがつきやすい作りになっています。
なるべく長く使用するためには正しいケアの方法をしっかりしてやることが必要となります。

ハードコンタクトレンズのケア方法には大きく分けて2種類あります。1つずつ説明していきますね。
●こすり洗いタイプ
レンズをはずしてすぐに、人差し指と中指にレンズを乗せて洗浄液を3~4滴落とします。
爪をレンズにあてないように、親指、人差し指、中指を使ってレンズをこすります。このとき、10回ほどこすって終わる人が多いのですが、できれば100回こすってください。
洗ったレンズを洗浄液か、水道水で洗い流して保存液を満たした専用のケースにしまいます。
装用するときは、ケースから出して同じく洗浄液か水道水で洗ってから装用します。

●つけおき洗いタイプ
レンズケースに保存液を入れて、酵素剤を1~2滴加えます。そのなかに外したレンズをつけこんで、一定時間そのままにしておきます。
装用するときはこすり洗いタイプと同じです。

中には、日々はこすり洗いをして1週間に1度だけ蛋白除去をする、ということもありますね。
メーカーの取り扱い説明書に従ってください。

これが普段のケアですが、これを毎日おこなっていても汚れが取れない場合があります。
目の分泌物が多くて、対応しきれない場合などですね。その場合は強力な研磨剤入りの洗浄液などもありますので、眼科医と相談してケア方法を決定してください。

比較したらつけおきタイプのほうが簡単に見えますね?でも私としては、やはりこすり洗いタイプをおすすめします。
こちらのほうが、よりキレイになるというのが経験上いえると思うからです。

ソフトコンタクトレンズのケア方法

今は使い捨てのソフトコンタクトレンズが多いのでしょうか。それでも、1日使い捨てレンズ以外は、ケアをするようになっていると思いますから説明しますね。
ソフトコンタクトレンズは、柔らかい素材であるために汚れもつきやすく、また落ちにくいです。
通常ならば1~2年ほど使えるレンズであっても、ケアの仕方や目の分泌物の量などによって劣化してきます。
わずか3ヶ月ほどでダメになる人もいるようですね。
それでも比較的キレイに使うために、一般的なケアの方法について書いておきます。

これもケア方法は大きくわけて2種類です。

●煮沸消毒
レンズをはずして手のひらにのせます。まず洗浄液でこすり洗いをして汚れを落とします。すすぎ・保存液(ソフトでは水道水は使えません!)でよくすすぎます。
保存ケースに保存液を満たし、レンズを浸します。煮沸消毒器にレンズケースを入れて、コンセントに差し込み消毒します。
週に1度は蛋白除去を行います。

●コールド消毒
今は比較するとこちらが一般的ですかね?
レンズをはずして保存液などで簡単にすすいで、消毒液(過酸化水素など)に浸して一晩おきます。装用するときに保存液でまたすすいで装用します。

以前は煮沸消毒が一般的でしたが、煮沸することによって残存しているたんぱく質がかたまってしまい、レンズの劣化の原因になることがあります。
そして手間もかかるので、最近はレニューなどのコールド消毒が一般的になっているようです。
コールド消毒もそのメーカーが指定しているものを使うのがベストですね。

私のコンタクトレンズ体験記1

さて、以前に私は酸素透過性のハードコンタクトレンズを使用していると書いたと思います。
しかし、最初からこのレンズにしよう、と決めていたわけではありません。眼科に勤めていた特権で、様々なものを試して比較したうえで決めました。
そのことを書いてみたいと思います。

私は眼科に勤務してからもしばらくはメガネでした。コンタクトレンズをしない皆さんと同じような理由からですね。
「目に何か入れるなんて怖い」「お金がかかるし」「メガネと比較しても特に必要だとは思わない」などなど。
しかし、仕事をするうえで患者さんにコンタクトレンズの指導や取り扱いを説明する際に、自分がしていないと不便なことがあることに気付き、やはりコンタクトにすることにしました。
患者さんがあまりいない時間帯で、先生に許可をもらい検査をしてもらって相談しました。
「お金」という面ではやはりハードコンタクトが長く使えるだろうということで、まずはハードコンタクトにすることに。
酸素透過率もレンズによって違うので、お金はかかるけれどもやはり目のために一番いい、透過率の高いトライアルレンズを選択していよいよ装用です。

ちなみに私の度数(視力、とは違いますよ)は、殆どトライアルレンズと同じくらいの度数、つまり通常の近視の人と同じくらい、ですね。
そして乱視が少しありました。

同僚にお願いしてトライアルレンズを装用しました。
いや、最初は痛いっ!というか目が開けられません。目を開けて、視力表が見られるようになるまでにどれくらいかかったでしょうか?
10分くらいでしょうか。このように、私のコンタクトレンズ装用歴は始まったのです。

私のコンタクトレンズ体験記2

先生に診てもらったところ、フィッティングもいいし涙も使えないほどではないとのことだったので、決めました。
記念すべき第1号は、B&L社のクォンタムというハードコンタクトレンズでした。直径もちょっと大きめだし、装用感はダントツでしたね。
・・・ただしお値段も当時はダントツでした(笑)。
自分がコンタクトレンズを装用していると、初心者に指導するときに便利です。
「こんなふうに」というように、自分で外したり出したりして見本が見せられますしね。

しかし、やはり眼科の性(?)なのか「ソフトコンタクトレンズも試したい」「どう違うのか比較したい」という欲求が沸き起こり、次はソフトを試すことにしました。
当時はまだあまり使い捨てが全盛ではなかったことと、少し乱視もあったので通常のソフトレンズを試しました。
今度は視力検査だけ同僚にお願いして、装用はもちろん自分で。

装用したときの感想は・・・「ぼやけてる・・・」でした。手元もそうでしたし、遠方も。
ちなみ私の乱視の度数を数字で書くと-0.75というもの。さほど強い乱視ではないのですが、やはりハードのくっきり感を味わった後では我慢できるものではありません。
しかし装用感は良いです。比較にならないほど。
私はハードだったら長時間(8時間以上など)になると充血するのですが、それもあまりありませんでした。

見え方をとるか、装用感をとるか。それが大問題だ!!
視力としては1・0はソフトでも見えたので、問題はないはず、なのですが。
やはりハードのほうが「くっきり」見えるのです。
最終的にはハードをとりました。念のため、ソフトも購入はしたのですが、結局使わずに煮沸器と一緒に埃をかぶっています。

私のコンタクトレンズ体験記3

使い捨てコンタクトレンズの希望者が増えてきたときに、同僚と一緒に私も比較するために試してみました。
うちの先生は、使い捨てレンズの導入期での希望者で、「海外旅行に行く」「試合のときにだけ使いたい」という「その時にだけ」という患者さんには処方をしていましたね。
基本的にはハードやソフトの通常のレンズを使用して、必要性があるときにだけ使い捨てを処方する、というやり方でした。
しかし、使い捨てレンズの希望者は当初に比較して2倍以上に増えて、主流になりそうな勢いとなってきました。
そのため種類も多く置くようになり、乱視用の使い捨てレンズもトライアルレンズを取り扱うようになりました。
やはりみなさん、ケアの面倒さなどから使い捨てに走る場合が多いようです。

さて、使い捨てレンズですが、通常のソフトコンタクトレンズよりも薄いですね。
そのために表と裏の区別がつきにくく、あやまって裏側を装用してしまい、入らないから裏だったと気付いた、というようなことがよくあります。
でも見分け方は簡単ですよ。人差し指の腹の上にレンズを形を整えて置きます。そのときに、きれいなお椀型になっていればそのまま装用できます。
裏になっている場合は、ふちが少し反っているのです。参考にしてみてください。

薄いですから、私が装用したときも装用感は本当に良かったです。
海外旅行では私も使用しましたが、やはり乱視をカバーできないのでハードと比較するとどうしても見え方はぼやけます。
さらに、薄いために通常のソフトよりもぼやける気がしました。

このように、私は酸素透過性のハードコンタクトレンズを使用していて、家には予備でソフトコンタクトレンズを置いています。
そして旅行にいくときなどは、1日の使い捨てタイプのレンズを持っていきます。
外国などでは水がきれいだとは限りませんから、見え方は多少悪くてもこのほうが目には安全ですね。

みなさんはどのようにコンタクトレンズを使い分けられていますか?

コンタクトレンズでよくある質問

コンタクトレンズの検査をしていると、患者さんを担当するような形になって、比較的色々なことを聞かれることが私の場合多くありました。
そのなかで、よくある質問について簡単に答えていきたいと思います。

●「コンタクトレンズをすると近視がすすまないのでは?」
これは間違いです。コンタクトレンズをメガネを比較しても、近視の進み具合はほとんど変わりありません。
たまたま勉強などで近くを見ることが多いときにメガネをかけていて、それが終わったあとにコンタクトレンズに変えるとそう感じることが多いようですね。
近くばかりを長時間見ていると近視がすすみます。
またあまりに度の強いメガネやコンタクトレンズをしていると、近視がすすむことがあるので注意しましょう。

●「パソコンを毎日使うのですが、影響は?」
パソコンを使用すると、まばたきが通常の4分の1ほどに減ってしまいます。このことからドライアイになることがあります。
そして、近くの画面を長時間見ることにより、近視が進むことも考えられます。
ドライアイについては、点眼液などもありますので眼科医の相談してもらいます。場合によっては、涙の量の検査などをして診断を下すこともあります。
この涙液検査が少し痛いんですよね・・・・。

●「お風呂では使えないのか」
基本的に、取り扱い説明書にはお風呂では使用しないように、と書かれてあると思います。
顔を洗ったりするので、紛失してしまったり、洗顔料などが入ることによる汚れの原因になるからです。
できるだけはずしてからお風呂には入りましょう。

このようなことがよく聞かれることではあります。
コンタクトレンズのことで質問があれば、検査員や眼科医にしっかりたずねておきましょう。あなたの目はあなたが守らなくてはなりませんからね。

コンタクトレンズの歴史2

コンタクトレンズが誕生してから、さらに1930年代からはガラスと比較して装用感のよい、プラスティック製のレンズが開発されました。
といっても開発されたのは戦争によるもので、戦闘機の風防に使われるために本来は開発されたものでした。
この素材は、ガラスのものが2~3時間程度しか使えなかったのと比較して、長時間の装用が可能になりました。
この当時のものは、今のハードコンタクトと違って、もっと大きかったようですね。
技術が進歩してハードコンタクトは小さくなり、酸素を通さなかったものが酸素透過性の高いレンズへと変わっていきました。
しかし、酸素の透過率が高ければ高いほどいいのか、というとそうでもありません。
変形する率なども高くなり、レンズが弱くなってしまうのです。なので、中程度の透過率のレンズが良いようですね。

そしてソフトコンタクトレンズも1970年代に開発され、さらに利便性を求めて使い捨てレンズやカラーコンタクトレンズが作られました。

ちなみにコンタクトレンズの使用者の割合は、酸素を通さないハードコンタクトレンズが一番少ないです。
続いて使い捨てコンタクトレンズ、通常のソフトコンタクトレンズ、そして一番多いのが酸素透過性のハードコンタクトレンズのようです。
使い捨ては便利で、1日のものは安全性も高いのにまだまだハードにかなわないのは、やはり値段のためのようですね。
装用感については、ハードコンタクトはソフトコンタクトと比較するまでもありませんが。

コンタクトレンズの寿命

コンタクトレンズの種類を比較したところで書いたかもしれませんが、耐用年数はハードコンタクトは2年ほどでありソフトは1~2年ほどだと言われています。
メーカーなどによって違うことはあるかもしれませんけれどもね。
しかし実際はどうなのでしょうか。
私のことばかり書いているようで恐縮ですが、一番身近な事例なので、やはりここでも自分の体験を挙げさせてくださいね。

さて私のハードレンズは、なんとまだ3代目なのです!もちろん、ちゃんと眼科の先生の検診も受けていますよ?
それでも、「大丈夫。比較的キレイですし、まだ使えますよ。」と言われているので使っています。
右はまだ2代目ですね・・・・右は5年以上使っていますけれどもね。
まず右の1代目は5年ほどでレンズに傷が細かく入っていたり、度数が変わったので買い替えました。
それからも水道に流してしまったりしたのですが、管を外して回収!執念ですね。(笑)
でも、元気にまだ現役です。
左の1代目は破損です・・・・。そして2代目は最近まで頑張ってくれていました。
3代目に変えたのは、まだ使えたけれども一応買い替えました。予備として2代目くんはまだ手元にあります。
万が一、の紛失などに備えて待機中、というところですね。

私のコンタクトレンズは、5年ほどは使えている、ということです。酸素透過性のハードコンタクトレンズです。
大切にして、手入れを日々怠りなくやって、定期検診を受けていく。これだけで、レンズの寿命は延びるんですよ!
・・・こうやって書くと、元の勤め先の眼科医には、「耐用年数くらいで変えときなさい!」って怒られそうですけれどもね~。

コンタクトレンズで失明

タイトルが大げさだと思われますか?いえいえ、決して大げさではなくて実際に失明する場合もあるのです。
その原因の一つとして比較的多いのが「アカントアメーバ」です。
アメリカのソフトコンタクトレンズ使用者のなかから、爆発的に角膜炎から失明してしまう患者がでたことがあります。
当時アメリカは、水道水で洗浄液をつくるやり方が主流だったのです。
その水道水を介して、アカントアメーバが増殖してしまったのですね。

彼らは原始的な原虫であり、水道水や土の中で生息しています。
コンタクトレンズを装用している者のなかで、ソフトレンズコンタクトの人たちに比較的多く発生します。
ソフトコンタクトは本来洗浄液ですすぐものなのに、水道水ですすいでしまい目に装着してしまう。
その時角膜に傷があったりすると、感染してしまうのです。
傷ができるのは、たいてい誤った装用をしている場合ですね。
時間を超えて何日も装用してしまっていたりすると、傷ができますから。
また、土のついた手で目をこする、などという行為でも感染するようです。

感染してしまうと、早期発見が難しいことでも知られています。
眼科医でも、一見角膜ヘルペスのようにしか見えないことから治療が遅れ、その間に角膜が白濁してしまい失明、という事態に至ってしまうようです。
専門医でもこのように見つけるのが比較的難しいのです。

ですから感染しないように、水道水でソフトコンタクトレンズを洗ったり、装用したまま洗顔したりしないようにしてください。
そして決められた装用時間、手入れ方法を守りましょうね!!

コンタクトレンズでの眼障害1

あなたはコンタクトレンズを装用していて、いつもの装用と比較して「何かおかしいな?」と感じたことはありませんか?
そしてそのとき、どうしましたか?
大抵の人は、そのままにしていたのではないでしょうか。いつも装用していたら、「ん?」と思うようなことが起きたときにわかりますよね。
ここで早めの対応をすると、眼障害にまでは発展しません。
いつもと比較しておかしいな、という症状が出て、なおかつレンズを洗浄したりしても改善されない場合。
その時は、できるならばコンタクトレンズを外して眼科に行きましょう。

どのような自覚症状があるのでしょうか。もちろん、急性の場合もありますが、ここでは来院される患者さんに比較的多い症状について書いておきます。

●異物感、充血、流涙
ハードコンタクトレンズ装用者にはありがちな症状かもしれません。しかしいつもと違うならば、レンズ自体が変形していたりということが考えられます。
また外してもまだ違和感が残るようならば、角膜の障害の恐れがあります。

●痛み
異物感、などと同じようなことになりますが、違和感よりも激しい痛みであれば、やはり角膜の問題が考えられます。

●見えにくい、かすむ、ぼやける、夜にまぶしい、ぶれる
レンズの汚れによることが多いです。外して洗ってみても変わらなければ、やはりレンズの変形やフィッティングによる症状が考えられます。
これも外してもおかしいようならば、角膜の障害の恐れがありますね。

コンタクトレンズでの眼障害2

引き続き、自覚症状について見ていきましょう。他にはどのような症状が現れるのでしょうか。

●目の乾き
コンタクトレンズを装用すると、裸眼時と比較して目は乾き気味にはなると思います。「乾いた感じ」というより、異物感のような感じになるかもしれませんね。
涙が不足する原因には、まばたきが少ないことがあげられます。
パソコンなどを長時間して机上と画面を比較的みることが多かったり、ゲームなどに何時間も集中していたり。そのような後にこの症状を感じたならば、レンズをはずしておくとよいと思います。
むやみに薬局で販売している「コンタクトの上からさせる目薬」などを点眼すると、コンタクトレンズの種類によっては汚れが余計にひどくなったりする場合があるので注意しましょう。
一番良いのは、診断してもらって、専用の目薬を出してもらうことです。

●かゆみ、目やにが増える
アレルギー性の結膜炎などの疑いがあります。花粉症の時期などであれば、その疑いもあるのでコンタクトレンズではなくてメガネを装用するようにしましょう。
またソフトコンタクトレンズ装用者に多いのが、まぶたの裏にブツブツしたものができる結膜炎です。
ソフトは汚れやすいので、汚れが残ったまま装用を続けているとこのような状態になることがあります。

●しみる
コンタクトレンズの洗浄が不十分なことが考えられます。付けおき洗いの洗浄成分などは強いので、しっかりハードならば水道水で、ソフトならばすすぎ液で落としましょう。
外してもおかしければ、やはり角膜の障害が考えられます。

私はハード装用であり、比較的よくあるのが長時間装用時の充血です。
しかしレンズを外すと治るので、ひどい場合は数日メガネで過ごします。レンズをはずしても治まらない場合は、皆さんも眼科を必ず受診しましょう。

点状表層角膜炎

コンタクトレンズが原因となる眼疾患について少し挙げて説明しておきますね。
「点状表層角膜炎」という疾患は、名前の通り角膜に点状の傷がついてしまう疾患です。
コンタクトレンズの装用により、多少の傷は毎回つくのですが、寝る前に外すなどすると翌日には治ります。
しかし、長時間装用し続けたり汚れたレンズを装用することで角膜に酸素が行き渡らなくなり、傷がついてしまうのです。
このときの自覚症状は、痛み、充血、涙、まぶしさ、などです。いつもと比較しておかしいと思う症状が出ると、この疾患を疑ってもいいでしょう。

治療としては、コンタクトレンズの装用を中止したうえで、点眼薬などを投与します。
比較的治りやすいので、一晩か数日のうちには症状は改善されます。しかし念のため、コンタクトレンズは1週間くらいはしないほうがいいですね。
もしコンタクトレンズの汚れが問題なのであれば、より洗浄力の強いケアの方法に変えることを眼科医と相談するとよいと思います。
酸素透過性のレンズで、つけ置き洗浄だったのであれば、少し研磨剤の入った強い洗浄液でこすり洗いをする、などの方法があります。

汚れが強力についてしまっているレンズであれば、交換も考えられますがまずは研磨がお勧めです。
もちろん誰にでもできるわけではなく、私の眼科ではコンタクトレンズの会社から専門の方が出張して来て下さっていました。
いわゆるエキスパートなので、洗浄の指導なども聞けますし、専用の液などでガンコな汚れも落としてもらえます。

やはり眼科医と相談、ということですね。

角膜潰瘍

これは怖い疾患です。「点状表層角膜炎」が比較して「表層」に起こるものであるならば、潰瘍はその奥まで浸潤してしまうものだからです。
原因は様々な要因が重なるのですが、やはりレンズの汚れや長時間の無理な装用、アレルギーや微生物、などが考えられます。
自覚症状は、ハードコンタクトレンズならば激痛、充血ですぐにわかります。半端な痛さではないので、すぐに眼科に行くと思われます。
怖いのがソフトコンタクトレンズの装用者です。
ソフトコンタクトは、角膜を覆ってしまっているために、痛みを抑えてしまう働きがあるのです。
そのためレンズを外すと激痛に襲われることになりますから、外してもまた装用してしまったりして悪化してしまうこともあります。
ですからハードの装用者と比較すると、発見が遅くなってしまいがちなのです。

とりあえず、治療としてはコンタクトレンズの装用は絶対に中止します。そして原因となる菌を特定して、抗生物質の点眼をおこないます。
眼軟膏を使ったり、場合によっては内服薬までも処方する場合があります。
「点状表層角膜炎」に比べると、治りは格段に遅くなります。
症状がよくなってきても、以前のコンタクトレンズは使用できません。
レンズの種類を変える、ケアの方法も変える、などの対策をしないとまた再発する恐れがあるからです。

連続装用をしていた人には、1日使い捨てにする、などの必要がありますね。

しかし、この疾患の患者さんは増えています。使い捨てのコンタクトレンズなのに、その期間を過ぎても装用してしまう人が多いからです。
絶対に使用期間は守りましょう!!

角膜血管新生

この疾患は比較的自覚症状がないのですが、私はこれが一番怖いです・・・・。
なぜかというと、「血管」が「新生」するからです。えっ?わかりにくいですか?
何もないところに血管ができるんですよ!!怖くないですかね・・・・。
角膜には血管がありません。ですから、酸素を補給するのは涙などを使います。
この涙などが十分に角膜に行き渡らないときに、酸素不足に角膜は陥ります。そしてそれを解消すべく、自ら血管を作り出すのです!
角膜の端から、中心にむかって血管がのびていくのです。
人間の体ってすごいですよね。私はこの疾患の仕組みを知ったときに、人体の不思議を感じましたね。(おおげさですか?)

ソフトコンタクトレンズ装用者に多く、それは角膜を覆う面積がハードコンタクトと比較して大きいからではないかと思われます。
そして今までと同じく、酸素を目が欠乏しやすい状態にもっていく。つまり、レンズの装用時間が異常に長かったり汚れがあったり。
原因は常に同じですね。

痛みも何もないためにわかりにくいですが、この状況にあるとコンタクトレンズ量販店でも売ってもらえないと思います。
治療としては、酸素不足が原因ですから、軽い場合はソフトコンタクトを酸素透過性のハードレンズに変えるだけで解消されます。
酸素が表面から補給できるようになるため、血管は自然に枯れていくのです。
重い場合でも、レンズの装用を中止すれば数週間~数ヶ月で血管は枯れます。
しかし重い場合にコンタクトレンズを酸素透過性のハードに交換したとすれば、治癒には長い期間がかかります。
できるだけメガネで過ごしたほうがいいですね。

コンタクトレンズ疾患の原因

今まで見てきたコンタクトレンズの眼障害や疾患の原因ですが、疾患名は違っても比較してみると、どれも重複していることに気付かれましたか?
そうです。コンタクトレンズで起こる障害や疾患は、ほとんど原因は決まっているのです。
それをまとめておきたいと思います。

●自己流の装用
最初にコンタクトレンズを処方されるときには、きちんと説明されていると思います。また、説明書にもきちんと書いてあります。
装用時間や注意点、ですね。
それを守らないで、例えば酸素透過性のハードレンズならば寝る前には外すのにそのまま徹夜してしまう。
まあ、ハードならば比較的おかしければわかりやすいですが、問題はソフトコンタクトレンズですね。しかも使い捨てです。
装用時間は決まっているのに、それを守らない。2週間用なのに1ヶ月も使ってしまう。毎日交換なのに、まだ使えそうだから3日ほど使う。
心当たりのある人は案外多いのではないでしょうか。
そもそも普通に使っていても、目に異物を入れているわけですから注意が必要なのです。なのにこのような無理な装用をしてしまうと・・・・おわかりですよね。

●間違ったレンズケア
取り扱い説明書にあるように、そのレンズと同じメーカーのものでケアするのが原則です。ですが、簡単だからと言って「どのメーカーでも大丈夫」などと謳っているケアを使う人もいますね。
そのメーカーのものでも、目の状態によっては汚れが落ちにくい場合もあるのです。レンズに合うように研究していてもそうなのですよ?
ですから、まずそのメーカーのものを使用して、定期検診のときに診てもらいましょう。それで汚れが落ちていないようならば、適切な指示を受けてケアをしていきましょう。

●間違った処方
これは必ずしも使用者だけの責任とはいえませんが、ときには医師の処方が間違っている場合もあります。
ドライアイの患者さんに通常のソフトコンタクトレンズを処方したり、などの例がありますね。
またケアの仕方も、眼科医での指導が不十分だったために間違ってしまうケースも残念ながらあります。

●個々の目の状態の変化
目の状態は常に変わっていきます。花粉症の方はアレルギーの時期は汚れが特につきやすかったり、涙が多くなったり。
ですから定期検診で、常に眼科医と相談できるような体制がとれるといいですね。

これらに注意して、自分の目のことですからしっかり自己管理していきましょう!

メガネとコンタクトレンズの比較1

歴史のところで少し述べましたが、メガネとコンタクトレンズにはそれぞれに利点があり、またそれぞれに欠点もあります。
それを比較したうえで、あなたにはどちらがいいのか選ぶ必要がありますね。
ただし、コンタクトレンズを装用することになったとしても、外すときはあると思いますのでメガネは必要となってきます。
ですからコンタクトをしている人は、どちらにしてもメガネは必須です。

メガネの特徴からまず考えてみましょう。
メリットとしては、コンタクトレンズに比較して価格が安いことが挙げられます。もちろん、メガネを壊してしまう場合は別ですが。
そして、レンズの入れ替えが簡単にできます。屈折の状態は変わっていきますので、度数の替えができるというのはよいことですよね。
また、掛けはずしがしやすいです。「ちょっと外しておいておく」ということがメガネでは可能となります。
簡単に言えば、メガネはコンタクトレンズよりも安く(通算して考えれば)、手入れが簡単、そして目に直接入れるわけではないので安全、ということです。

では逆にデメリットは何でしょうか。
外見の問題もあるかもしれませんね。今は「メガネ男」などとメガネがもてはやされていますが、そう考えない人もいますしね。
あとはスポーツの時にメガネをかけては、激しい動きができません。
そして、これは誰にでもあてはまるわけではありませんが、右と左の度数が大きく違う人はメガネをかけるとまっすぐ歩けなかったりします。
そんな人にはメガネは使えません。
わかりやすく言えば、右は1.5見えるのに左は0.06くらいしか見えない。こんな人にはメガネ使用は難しいのです。
また、視界がコンタクトレンズと比較すると狭い、というデメリットもあります。



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